オギノのビジネスモデル
商業活動とは、本来、人々の生活を守るために存在するビジネスであるとオギノは考えます。生活をしていく上で必要不可欠な「モノ」を、生産者から消費者へつなげていく事業が小売業の出発点。そこには消費する人々が求める「モノ」と、生産する人々が作り出す「モノ」が等しい関係にあるといえます。それは消費者が本当に必要とする商品であり、製造者の都合で作られた商品ではないのです。
お客様の求める「モノ」をお客様の視点から提供すること。それによってお客様へ本当の豊かさを提供すること。それが真の小売業であるとオギノは考えます。こうした小売業としての使命を果たすため、オギノではお客様のニーズをきめ細かく分析し、サービスの提供をはじめ、商品の企画、原材料の調達、製造、輸送そして販売にいたるまで様々な取り組みを行っています。
ドミナント戦略
地域密着とフォーマット開発による店舗展開
ドミナント戦略で地域に根ざした店舗網を展開
新しい店舗フォーマットを開発し変化するニーズに応える
山梨・長野・静岡エリアを中心に50店舗体制を目指す
ドミナント戦略で地域に根ざした店舗網を展開
ドミナント戦略とは、特定の地域に集中的に店舗展開を行うことで、地域における市場占有率を高め、物流や仕入れ、販売促進などの経営効率を上げ、他社との競争で優位に立つ戦略のこと。オギノでは、このドミナント戦略に基づいて、出店エリアを細かく分類し、人口・交通アクセス・年齢層などの特性を考慮しながら、ドミナントエリアを形成しています。「いつでも」「どこでも」オギノの店舗があることでお客様は日常の買い物が便利になり、オギノは事業の優位性・効率性を確保できる。双方にメリットが生まれるのです。
新しい店舗フォーマットを開発し変化するニーズに応える
食料品、住居関連品、衣料品までの生活必需品を中心とした『総合スーパーストア』と、食料品主体の『スーパーマーケット』の2つの店舗フォーマット(業態)を展開するオギノ。その進化形として、お客様に快適で便利に買物をいただけるよう、『スーパーマーケット+ファミリーファッション=日本型コンビネーションストア』や『ファミリーファッション専門店』などの新しい店舗フォーマットを開発。さらに近隣型ショッピングセンターへの出店も推進するなど、時代とともに変化するニーズに、常に柔軟に応え続けています。
山梨・長野・静岡エリアを中心に50店舗体制を目指す
1998年の河口湖店出店を足掛かりに、富士吉田店、都留店、上野原店、山中湖店と山梨県・東部エリアでのドミナント化を推進。同時に中西部エリアの店舗網を着実に拡大してきたオギノ。ドミナント戦略の成功により、県内トップの売上高とシェアを維持しています。今後は、既存のドミナントエリアの密度をさらに高めていくと同時に、すでに進出ずみの長野・静岡をはじめ、東京・神奈川各県への進出を視野に入れて店舗を展開。50店舗体制を目標に、リージョナルチェーンへと飛躍していきたいと考えています。
FSP
お客様の本当のニーズを理解するマーケティング
フリークエント ショッパーズ プログラム = FSP
山梨県内の世帯数を超えるオギノカード
マーケティング手法を組み合わせシナジー効果を生み出す
フリークエント ショッパーズプログラム=FSP
FSPとは、顧客の拡大・継続へと導くための販売促進活動の一つ。オギノでは、お客様に会員カードを発行して買い物ポイントを付与し、その際に購入商品のデータを収集。そのデータを分析し、年代や好みやライフスタイルなどで分類して、最も適したサービスや特典を提供することで優良顧客の維持・拡大を図っています。1999年、業界に先駆けてFSPを導入し、圧倒的なカード発行枚数と9割以上の利用率を背景に、信頼性の高いデータに裏づけされた他社の追随を許さない独自のマーケティング活動を展開しています。
山梨県内の世帯数を超えるオギノカード
現在山梨県内で累計50万枚のカードが発行されており、40万枚が利用されています。山梨県の世帯数が約33万世帯ですから、山梨県内の世帯数を上回り、単純にいうと「世帯に1枚」普及している計算になります。お客様の9割がカードを使用して買い物し、実に会員様で売上の95%を占めるまでに至っています。つまり、山梨県内のほとんどの世帯の購買データを確実に入手することができる、データそのものの信頼性が高い「使えるデータ」を収集することができます。
マーケティング手法を組み合わせシナジー効果を生み出す
オギノでは様々なマーケティング手法を組み合わせた販売促進活動を行っています。カード会員を10段階に分割して分析する『デシル分析』。最終購買日・購買頻度・購買金額の3つの側面から分析する『RFM分析』。食品を中心に、顧客の嗜好を固まりで分析する『クラスター分析』、同時に購入されやすい商品は何かを分析する『同時購買分析』。地理情報システムを利用した『エリア分析』等の活動により、きめ細かいサービス、多面的かつ効果的な販売促進、競合店対策を実現しています。
北杜市農業生産法人 アグリビジョンの皆さん
安心安全
地域の「食」に貢献するスーパーマーケットとして
「安心・安全・健康・おいしい」を実現するための取り組み
地元生産者と二人三脚で新鮮な野菜や果物を届ける
水産物、畜産物においても様々な取り組みとこだわり
「安心・安全・健康・おいしい」を実現するための取り組み
オギノでは、「安心・安全・健康・おいしい」をキーワードに、トレーサビリティ(遡及可能性)を確立した履歴の明確な商品開発や、地域で生産された食物を地域で消費する「地産地消」の推進、フードマイレージの削減などの実現に努めています。オギノのお客様のほとんどは、毎日の食材をお求めになる近隣にお住いの方たち。地域のお客様のライフスタイルを研究し、より地域のニーズに適した、便利で充実した買い物ができるよう、FSPデータを商品構成や商品開発、取引先とのカテゴリーマネジメントに役立てています。
地元生産者と二人三脚で新鮮な野菜や果物を届ける
オギノではお客様の健康に配慮し、「安心安全でおいしく、しかもとびきり新鮮な農産物を提供する」をコンセプトに、地元の契約生産者の方々とコラボレーションしながら、新鮮な野菜や果物を販売しています。生産者の方々との密接なコミュニケーションを通して、品質や味にこだわり、播種段階からオギノ仕様の品種を決定するなど、常に新たな価値の創造を追求。継続して安定的な取引を目指し、ともに成長していくための取り組みを着実に重ねています。
水産物、畜産物においても様々な取り組みとこだわり
水産物では、全国の優良な港や産地と連携。静岡の沼津港で当日朝に水揚げされた近海魚や千葉勝浦港の生かつお、富山で朝に漁獲され炊き上げたホタルイカなど、いずれも鮮度抜群、厳選した食材を直送しています。また、大分県米水津漁協との共同開発による養殖ぶりや山梨の地酒の吟醸粕を使用した漬魚など、商品開発にも着手。畜産の分野でも産地開発に積極的に取り組み、牛肉・豚肉・鶏肉ともに美味しさと健康にこだわった商品を、生産から販売まで全プロセスを明確化した商品供給システムでお客様にお届けしています。
環境保全
美しい郷土を次の世代に引き継ぐために
『オギノの森』等での活動により山梨県で初の認証を取得
廃棄物のリサイクルなど循環型社会の構築に貢献
地域社会において常に喜ばれ親しまれる企業を目指す
『オギノの森』等での活動により山梨県で初の認証を取得
オギノでは、環境方針に基づき、2007年に山梨県が提唱する「企業の森推進事業」を支援し、甲府市荒川ダム東岸の山林1.7ヘクタールを『オギノの森』と名付け、計8回の植林・下草刈などの整備事業を実施。この活動が認められ、山梨県初のCO2吸収量の認定を受けています。2014年からは、公益財団法人オイスカが進める「富士山の森づくり」推進協議会に参画し、富士山の森林保護活動を行っています。富士山の過酷な環境の中で風倒被害や食害被害が発生している区域で、美しい郷土を次世代に残していくための取り組みです。
廃棄物のリサイクルなど循環型社会の構築に貢献
環境への取組として、SDGsが掲げる「つくる責任・つかう責任」を果たすため、食品トレー、牛乳パック、ペットボトル、ペットボトルキャップ、缶、古紙、段ボールのリサイクルボックスを設置しています。今後も「CO2排出量削減」「地球温暖化防止」「循環型社会の形成」を目的に、お客様と一体となって『環境CSR活動』に取り組んでいきます。リサイクルステーションで回収された資源物は、中間処理施設にて紙類・缶類は圧縮、廃プラ類は減容され、加工施設へ運搬されます。また、2022年6月よりお取引先様と協働し、店舗のリサイクルステーションで回収した食品トレーを新たなトレーに生まれ変わらせる「トレー to トレー」の水平リサイクルをスタートしました。同年9月からは、ペットボトルについても水平リサイクルの取り組みを開始しています。水平リサイクルは、使用済みの製品を細かく加工して資源に戻した上で、再度同一種類の製品に生まれ変わらせ、資源を繰り返し循環させることができるのが最大の利点です。
地域社会において常に喜ばれ親しまれる企業を目指す
地域社会への貢献を目指し、2008年より店舗周辺を清掃する環境美化活動を開始しました。4月・6月・10月の年3回にわたり、毎回本部人員を動員し、店舗周辺の道路清掃・草刈りを実施。今後も「環境」を通じて、美しい自然を守り、地域環境の保全を目指す「良き市民企業」として地域に密着した活動を行っていきます。